「SDGSに関心があります!」
SDGSは2015年に採択されてから、高校の授業にも出てくる言葉であります。そのため、国際問題に関心がある方や若い世代でも意識が高い方はSDGSに関心があるようです。
その延長線上で「SDGS標語に参加してみたい!」や「友達がやっているから一緒にやってみようかしら」と、思ってみたんだけど……いざSDGS標語を作ろうとしたら、何から取り組んでいけばよいのかわかりにくい!このように感じたことはないでしょうか❓
私自身が学生の頃、標語を作るのに時間がかかった苦い経験があります。そうした経験から標語を作る際にこうした記事があったらわかりやすかったのになあ~!という特集をしようと思うに至りました😁
この記事を読んでもらえれば『SDGS標語』を作るのに大きなヒントが得られると感じてもらえれるような内容になっております。
是非とも参考にしてもらえればと嬉しい限りであります👍
SDGs標語の目的は⁉
まず、【SDGS標語の目的】となります。
そもそもSDGSは何のために作るのか?基本のキの話になってしまいますが、大事なことです。
1点質問させてくださいね、もし友達に「SDGS標語って何のためにあるの?」と質問されたらなんと答えますか❓

そうだね、SDGSは”持続可能な”がポイントな気がするから
「未来のことを考えて社会行動しよう~」と伝えるかな

さすがだね!
SDGSは日本語に訳すと「持続可能な開発目標」。
つまり、将来の世代の環境や資源にも配慮した経済的発展を行っていこうとのメッセージとなります。
まとめますと、
世界共通の目標がなく各国や企業が動ければ、世界の課題が解決せず、逆に状況が悪くなる可能性があります。
極端な例になりますが、企業が利益を追求し続けていった結果、最終的に地球に住むことができなくなれば本末転倒でありますよね?
例えば、何かを商業施設を作る際に街のシンボル的な資源&施設を壊す案があります。
商業施設を建設すれば、街に人が多くなり経済が活性化するかもしれません。ですが、この建設により、街のシンボルであった資源と施設がなくなります。
SGDS標語はそうした経済的な開発を考える際に【将来の世代のこと・将来の環境・将来の資源】をしっかり考えてましょう!といった先進国&途上国に共通の目標を呼びかけることもできます。
sdgs標語の作り方
うん!SDGS標語の目的を感じてもらえたと思いますので、続けて【SDGS標語の作り方】を把握しておきましょう。
まずは先に全体の流れをお伝えして、それぞれ詳しく解説していきますね👌
⓪SDGS標語の目的を理解する
①関心のあるトピックを選ぶ
②誰に何を伝えたいのか明確にする
③伝えたいメッセージを言葉にする
④読み返してチェックする
⓪SDGS標語の目的を理解する
SDGS標語の目的については先ほど詳しく掘り下げてお伝えしました。
こちらでは割愛いたしますが、SDGSを広めることに貢献することもなるでしょう。
SDGS標語の目的を理解してようやくスタートラインに立つことができます。しっかりと押さえておきましょう。
①関心のあるトピックを選ぶ
はじめは、SDGSでテーマを決めるのがよいでしょう。なぜならSDGSの「持続可能な開発目標」は幅広い問題意識から構成されているから。
SDGSは17のテーマから構成されており、各テーマで具体的に取り組んでいるのか課題(=ターゲット)が定められております。すべてのターゲットを合わせると169になります。
17のテーマはこのようになります。
テーマ数 | 内容まとめ |
---|---|
テーマ1 | 世界中のあらゆる貧困を終わらせるために人々を保護、開発協力を促進 |
テーマ2 | 飢餓の撲滅、持続可能な食料生産システムの確保を目指す |
テーマ3 | 年齢関係なく健康的な生活及び、福祉を促進 |
テーマ4 | 子どもや若者を中心に教育の機会を促進 |
テーマ5 | ジェンダー平等、女性に対する差別等をなくす |
テーマ6 | 水の安全性、水不足に対処し、持続可能な管理の確保 |
テーマ7 | 安価で信頼できるエネルギーへのアクセスを確保 |
テーマ8 | 各国に応じた経済成長率や生産性の達成、人間らしい雇用 |
テーマ9 | 暮らしを豊かにするサービスや産業を支えるインフラを構築 |
テーマ10 | 国内および各国間の不平等をなくそう |
テーマ11 | 住み続けられる都市、居住環境を実現 |
テーマ12 | 世界全体の1人あたりの食料廃棄や廃棄物を減らすなど |
テーマ13 | 気候変動関連に対する対策を行う |
テーマ14 | 海の生態系や資源を守ろう |
テーマ15 | 陸の生態系、森林を守ろう |
テーマ16 | 平和な社会の実現へ、暴力や犯罪をなくす |
テーマ17 | 世界の国同士で協力して取り組もう |
各テーマの細かい内容は日本ユニセフ協会の【SDGs17の目標】を参考にするのがオススメですよ~👌
②誰に何を伝えたいのかイメージする
①で気になるトピックがあれば、自分が伝えたいメッセージをイメージしていきましょう。
色々気になるテーマがあって1つのテーマに決めることできないです。それでも問題ありません。
コンクールでテーマが決められている場合は仕方がないですが、
「“SDGS“という言葉を皆に知ってほしい」SDGsそのものであっても素晴らしいメッセージになりますよ。なぜなら、2015年に採択されてから約8年経過しているのに言葉の意味すらよくわからない人も意外と多い(…..?)からです😂

おばあちゃんにSDGSって知ってるか?聞いてみたんだけど….
「ジィージー?(じいちゃん?)」って聞き返されちゃったよ(笑)
伝えたいメッセージの例
気になるトピックがある場合、どのようにメッセージを考えればよいのか簡潔にお伝えしましょう。
例えば、個人的には【テーマ11安全に住み続けられるまちづくり】の具体的な行動目標の「11.4に世界文化遺産・自然遺産を保護を強化していこう」という項目に興味を持ちました。
少しイメージしづらいので「世界文化遺産・世界自然遺産の保護の何が問題なの?」と感じてしまうかもしれません。
けれども、世界文化遺産に登録された施設が災害や紛争などで破壊されてしまうケースがあります。
こうしたことから私が伝えたいメッセージは
☟
✔世界文化・自然遺産はずっとそのままであって欲しい
✔日本の文化の象徴を守ることで日本らしさ、地域の良さのアピールにもなる
あとは、これを標語の形にすればオッケーです👌
◇テーマ12は消費に関連するため話題にしやすいです→「無駄遣いをしない!」や「エコ」「環境」等
③伝えたいメッセージを形にする
先ほどあげた例をそのまま続けていきますね。
伝えたいメッセージを標語にしていきましょう!
このようになりましたよ~。
表現技法を用いる
伝えたいメッセージが固まったら、標語の形にしていきましょう。
その際に今からお伝えする”表現技法”を用いると表現の幅が広がりますよ~。目を見開くぐらいの気持ちで気合いを入れていきましょう。
五七五(七七)の形を意識する
標語の基本的なことになりますが、日本語の言葉の特徴や響きでは五七五(七七)の音がよいとされております。
歴史ある俳句が五七五(十七音)の形式を基本としていることからも「五・七・五」のリズムが重要であると想像できると思います。
ただし、必ず十七音でなくても問題ありません。なぜなら、標語全体の伝わりやすさの方がはるかに大切だからです。
自然な言葉 > 【五・七・五】音
取り合わせを用いる
こちらは「五七五」とは異なりますが、標語コンクールの優秀作品ではよく目にするにする技法となります。
「取り合わせ」ってナニ?こうした質問が多いので、まずは意味を説明させてください🙇🏻
「取り合わせ」とは一見結びつきがなさそうな2語を用いて1つの標語でまとめること❕二物衝撃とも……。
イメージしやすいように例をお伝えしますね。
『SDGSで減る課題・SDGSで増える幸せ』byメッセージ研究室
例が見えづらいかもしれませんが、
「SDGSで減る」と「SDGSで増える」はそれぞれ意味が異なっていますよね?
あえて2つの対比を用いて、対比構造を作る形式です。メリットは読者の心情にインパクトを与えることができます。
SDGSに関連したキーワードを用いる
SDGSを想像できるように関連したキーワードを使うのはおススメです。
◇「リサイクル」
◇「サステナブル」
◇「共生」
◇「エネルギー」
◇「平等」
◇「地球と仲良し」
◇「多様性」
◇「エコ」
④読み返してチェックする
標語の形が出来上がったら最後には必ず読み返すようにしてください。
せっかく作ったのに誤字脱字があれば「もったいない」です。
『sdgs標語』の例を紹介
さあ、ここまでSDGS標語の作り方についてみてきましたが、最後に大事なことがあります。それは過去の作品を参考にすることです。
ただし、過去の作品んは参考にするは構いませんが言い回しをコピーしたりパクるのは絶対に止めましょう。
コンクール作品
それでは実際にコンクール作品を一緒にみていきましょう。
小学生の作品
『ごみへらし ちきゅうとなかよく いつまでも』
~所感~
SDGs(=持続可能な開発)を的確に表現しているのは素晴らしいとしか言いようがありませんね😊
自分が作者と同じ小学生2年生だったら……おそらく【持続可能な】という意味がイメージしづらいと感じました。
中学生の作品
『「ゴミ」じゃない 工夫しだいで 立派な『資源』』
~所感~
SDGsに関連したキーワード「ゴミ」と「資源」をうまく対比していることでつい何度も読み返してしまします。
「工夫しだいで」といった表現が、アクションを行うことで世の中は変えられるとも受け取れるため勇気ももらえる標語ですね。
高校生の作品
『世界中の あたたかい手を さしのべて』
~所感~
世界中のあたたかい協力があればSDGsはすぐにでも達成してしまいそう。
そうした希望も感じてしまう、暖かい標語ですね👍
さらに、SDGsのテーマ17の国際協力も含んだ内容となりますので、SDGsへの理解しているとアピールできる内容となりますね。
一般の作品
『飲んだあと フタはゴミから ワクチンへ』
~所感~
SDGSのテーマ12将来的にも続く生産言及した内容でありますね。
これだけ具体的であれば、読者さんの中には行動を起こそうと感じる人もいるのではないでしょうか。身近にできる行動も伝えながらSDGsを啓蒙しているのは素晴らしいですね。
他にも人権標語はSDGsの幅広いテーマに関わってきます。こちらの例や関連記事も参考にしてみてください😊



最後に
SDGs標語はSDGsを学ぶためにもよい機会になると感じました。
そして、SDGsのビジネスは持続可能がテーマであるだけに非常に可能性を秘めているとも思えるわけです。SDGsはビジネスの共通言語と言われたりしますが、特に企業の社会的責任CSRと比べると聞こえがよいと感じます。
年代問わず、あらゆる人がSDGs標語に接するきっかけが広がればと思っております。