赤ちゃんが熱っぽいと感じたとき、家にある熱さまシートを使ってよいのか迷うことがありますよね。わが子の発熱時には少しでも楽にしてあげたいと感じるものです。おでこに貼るだけでひんやりする冷却シートは手軽ですが、熱さまシートは赤ちゃんの肌に使ってよいのか、熱があるときに本当に役立つのか迷うこともあるでしょう。
赤ちゃんは月齢によって注意したいことが異なり、使うアイテムの選び方や見守り方も大切になります。この記事では、熱さまシートを使う際に知っておきたいポイントや、似た製品との違いをわかりやすく紹介します。
熱さまシートは赤ちゃんに使える?
熱さまシートには赤ちゃん用の商品があり、メーカーが示す使用目安に合っていれば使用できます。小林製薬の熱さまシート赤ちゃん用は、対象年齢の目安を生後6か月から2歳までとしており、無香料・無着色で、赤ちゃんのおでこに合いやすいサイズに作られています。
赤ちゃんに大人用や子ども用のシートをそのまま使うことはおすすめできません。大人用は清涼感が強く、メントールやアルコールによる刺激を感じる場合があるためです。赤ちゃんに使う場合は、必ずパッケージに「赤ちゃん用」と記載された製品を選び、対象月齢も確認しましょう。
貼る場所にも注意が必要
赤ちゃん用の熱さまシートは、基本的におでこへ貼ることを想定した製品です。首やわきの下などに使う場合、年齢によっては肌が未成熟であることが考えられるため、製品表示を確認する必要があります。販売ページでは、わきなどに貼る場合は2歳以上が対象と案内されています。
特に、乳児が寝ている間に貼りっぱなしにすることは避けましょう。シートがはがれて口や鼻にかかると、呼吸を妨げるおそれがあります。乳児の額に冷却シートを貼ることについて、医療機関の資料では、ずり落ちて口や鼻をふさぐ危険があるためおすすめしないと注意喚起されています。
解熱効果はあるの?
熱さまシートは体温そのものを下げるものではありません。おでこなど貼った部分の皮膚を冷やし、熱によるつらさを軽減する目的で使われます。発熱の原因を治す効果はないため、これだけに頼らないことが大切です。
また、冷感が苦手な赤ちゃんもいるため、様子を見ながら使用しましょう。貼ったあとに機嫌が悪くなる場合は、すぐ外してあげてください。無理に使わず、赤ちゃんが少しでも楽そうかどうかを基準に判断することが重要です。
冷たさによる気分転換が主な役割
熱さまシートを貼ると、ジェルに含まれる水分が蒸発することで冷感が得られます。おでこに心地よい冷たさを感じられるため、熱があって不機嫌なときや、寝苦しそうなときの気分転換になることがあります。
ただし、おでこを冷やしても太い血管が通る場所を直接冷やすわけではないため、深部体温を下げることにはつながりにくいと考えられます。「貼れば熱が下がる」と考えるのではなく、赤ちゃんが少しでも楽に過ごせるようにする補助アイテムとして捉えるとよいでしょう。
赤ちゃんの様子を優先して判断する
発熱時は、赤ちゃんが寒がっているのか、暑がっているのかによって対応が変わります。熱が上がり始めたタイミングで手足が冷たく、震えたり寒がったりしているときは、無理に冷やさず体を温める対応が必要になる場合があります。
反対に、顔が赤く、手足も熱くなって暑そうにしている場合は、室温や衣類を調整し、薄着にして熱がこもらないようにすることが基本です。嫌がらなければ、首の横やわきの下を冷やす方法が案内されることもありますが、赤ちゃんの様子を見ながら行いましょう。
赤ちゃんの熱の測り方は?
赤ちゃんの体温は、脇の下で測る方法が一般的です。日本では腋下測定が推奨されており、皮膚温ではない体の深部に近い体温を把握できます。おでこタイプの体温計は簡単ですが、誤差が出やすいため目安として使うのがおすすめです。
正確な体温を知りたい場合は、できるだけ毎回同じ方法で測るようにしましょう。測定環境を揃えることで、体温の変化もより正確に把握できます。
正しい測り方のポイント
脇の中央に体温計の先端をしっかり当て、腕を軽く閉じて固定します。赤ちゃんが動くと正確に測れないため、抱っこしながら落ち着かせて測ると安心です。測定中は体温計がずれないよう注意しましょう。
泣いていると体温が上がることもあるため、少し落ち着いてから測るのもポイントです。眠っているタイミングを活用するのもおすすめです。
測るタイミングはいつがいい?
起床直後や授乳・入浴の直後は体温が変動しやすいため、少し時間を空けてから測るのが理想です。発熱が疑われる場合は、同じ条件・同じ場所で数回測ることで変化が分かりやすくなります。時間帯を揃えると経過が比較しやすく、体調の変化にも気づきやすくなるでしょう。その際、記録を残しておくと受診時にも役立つでしょう。
何℃から「発熱」と考える?
赤ちゃんの場合、脇で測って37.5℃以上の発熱が目安とされています。ただし機嫌や食食、元気の有無も重要な判断材料です。数字だけにとらわれず、全体の様子を見ることが大切でしょう。
普段の平熱を知っておくと、微妙な変化にも気づきやすくなります。日常的に測ってくと安心材料になるでしょう。
赤ちゃんの発熱を楽にする方法は?
熱が上がり切って暑そうにしているときは、厚着を避けることが大切です。汗をかいている場合は、体が冷えないようにこまめに着替えさせましょう。室温は夏なら26~28℃、冬なら20~23℃程度を目安にし、エアコンや扇風機の風が直接赤ちゃんに当たらないように調整します。
背中や首元が蒸れていないかも確認しましょう。衣類をすぐに替えられない場合は、背中にガーゼを入れて汗を吸わせ、後から取り替える方法もあります。
こまめな水分補給を心がける
熱があると水分が失われやすくなります。母乳やミルクを基本に、月齢や普段の飲み方に合わせて、湯冷ましや麦茶などを少量ずつ与えましょう。一度に多く飲ませる必要はありません。吐き気や嘔吐がある場合は、ティースプーン1杯程度の量から始め、時間を空けながら少しずつ飲ませると負担を減らしやすくなります。
飲む量がいつもより明らかに少ない、おしっこが極端に減っている、唇や口の中が乾いているといった場合は、脱水が疑われます。水分がほとんどとれないときは、早めに小児科へ相談してください。
体をやさしく冷やす
赤ちゃんが暑がってつらそうなときは、首の付け根、わきの下、足の付け根などを冷やすと、楽に感じることがあります。太い血管が通る場所を冷やすことで、体の熱を逃がしやすくなるためです。
熱さまシートも、赤ちゃんが嫌がらず、保護者が見守れるときには、不快感をやわらげる補助として使える場合があります。ただし、熱さまシートは解熱薬ではありません。体温を下げることを目的に無理に使う必要はなく、シートがずれた場合はすぐに外しましょう。
受診を考えるタイミング
38℃以上の熱が続く、ぐったりして元気がない、水分を取らない、呼吸が苦しそうな場合は早めに小児科を受診しましょう。また、発疹が出る、顔色が悪い、泣いても元気が戻らない場合も受診の目安です。
保護者が「いつもと違う」と感じた時も、迷わず医療機関に相談してください。
熱さまシートと似た製品
熱さまシートと似た製品には、久光製薬の「バイバイフィーバー」、ピジョンの「熱ひえシート」、池田模範堂の「お熱とろーね」などがあります。どの商品も、おでこに貼ってひんやりとした感覚を得るジェルタイプの冷却シートです。
ただし、対象年齢やシートのサイズ、香りの有無、肌への配慮などには違いがあります。赤ちゃんに使う場合は、冷却時間やパッケージのデザインではなく、月齢に合っているか、赤ちゃん用として作られているかを優先して選ぶことが大切です。
| 製品名 | メーカー | 主な特徴 | 使用開始の目安 |
|---|---|---|---|
| 熱さまシート 赤ちゃん用 | 小林製薬 | 赤ちゃん用の小さめサイズ。無香料・無着色・弱酸性で、赤ちゃんの額に貼ることを想定 | 生後6か月~2歳が目安 |
| デコデコクール | 久光製薬 | 敏感な赤ちゃんの肌を考えたおでこ用救急シート。冷却感は約8時間と案内されている | 製品ごとの表示を確認 |
| 熱ひえシート | ピジョン | ベビーサイズで、無香料・無着色。ジェルの水分が気化する際の冷感を利用するタイプ | 製品パッケージの対象年齢を確認 |
| お熱とろーね | 池田模範堂 | アンパンマン柄の子ども用。高分子ジェルで額に密着しやすく、弱酸性 | 生後6か月以上が目安 |
なお、どの製品も解熱薬ではありません。発熱の原因を治したり、体温を確実に下げたりするものではなく、暑さやほてりによる不快感を一時的にやわらげるためのアイテムです。
最後に
熱さまシートは、赤ちゃん用で対象年齢に合った製品であれば使用できます。ただし、熱を下げる薬ではなく、冷感によって不快感をやわらげるための補助アイテムです。赤ちゃんに使う場合は大人用を避け、シートが口や鼻をふさがないよう、保護者が見守れるときに使いましょう
風邪の症状なども含めて、38℃以上の発熱がある場合や、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分がとれないなど、少しでも不安を感じたら無理をせず早めに医療機関へ相談しましょう。










