【トマト祭り】世界のもったいないの声と開催理由をじっくり掘り下げ

【トマト祭り】世界のもったいないの声と開催理由をじっくり掘り下げ

この記事を読むと
✔トマト祭りがもったいないとの世界の声を参考にすることができます

大量のトマトを使う【トマト祭り】についてどう思いますか

トマト祭りはスペイン語で【La Tomatina】と言われて世界でもトップ10に入ると言われるほど人気なお祭りです。
※参照元:TIMES Travel Best festivals in the world

La Tomatina】は楽しく賑やかなお祭り。実際そうなんですが、トマトを投げ合う光景だけを見れば大量の食べ物(トマト)を雑に扱っているように捉えることもできそう。

「トマトがもったいない」「食べ物を粗末にするな」と!

世界で超人気お祭りなのに…..

お祭り(伝統) vs もったいない(持続可能な社会の実現・倫理的思想) 

のようなせめぎ合いの攻防が続いています。

う~ん🤔

祭りで使うトマトはもったいない

トマトを投げあうトマト祭りが日本で開催されなかった理由が『もったいない』との対立構造にあることからも一度触れておきたいテーマでありますね。

ということで、今回は【トマト祭りはトマトがもったいないから行うべきではないという世界各地の声】、【否定的な意見があってもトマト祭りが行われる理由】について、迫いかけてまとめた結果をシェアさせて頂きます。

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【トマト祭り】に対して否定的な声をご紹介

トマト祭りに対して反対派の方はどのようなことを思っているでしょうか

SNSで公開されている情報からピックアップして集めてみましたのでシェアさせて頂きますね。

※あくまで一部の方の声でありますのでご理解くださいませ

祭りにトマトを使うなら寄付すべき!

~スペイン~
La Tomatina】の開催国スペインでも祭りに関心がない一部の方からは大量のトマトを使うなら寄付すべきといった意見が挙がってます。

「祭りに使うなら、寄付できるじゃん!」

トマトだけでなく水がもったいない!

トマトだけでなく大量の水を使うのがもったいない!こうした意見もあります。

「…..掃除のためにトマトだけでなく水も使われるのがもったない!」

他にも、「トマトで汚れた街をキレイに洗い流すための水」と「トマト祭りで使うトマトを育てるための水」が無駄じゃないの⁉という主張する方がいます。

モヤ助くん 困った顔

確かにトマト祭りの後の掃除は大変そう….、壁についたトマトの汚れを綺麗にするにはどれくらいの水が必要なのだろう💦

トマトを1個育てるのに約13リットルの水が使われているとのこと。それなら、少しでも水が必要な方に届けるべきではないかといった意見がありますね。

参照元:LA ‘TOMATINA’: EL DESPERDICIO DE MILES DE TOMATES EN PLENA CRISIS DE INFLACIÓN より

トマトは食べものに使うべき!

アメリカのトマトを投げ合うイベント「コロラドVSテキサストマトウォー」に対してトマトは食べものに使うべき!との厳しい声があり開催が危うくなったことがあります。

~アメリカ~
トマトは投げるべきでない!ブラッディマリーやバーベキューソース、ケチャップに使うべき。無駄にしないでください。

イベントの公式HPの歴史の中でも紹介されていますね。以下、一部抜粋して引用しておきます。

In some years, protesters arrived in outrageous costumes carrying signs that read, “Hell no.  We won’t throw,” and spouting slogans saying tomatoes should be used for Bloody Marys and barbeque sauce.  Mock protesters shouted “Make Paste, Not Waste.”

引用元:tomatowar 公式HP History of Event より

ケチャップで争わないで!

ところでもったいない大国の日本での感想はどうなの?

さて続いて、【もったいない大国の日本】ではどういった感想があるのかみていきましょ~。

食べ物を粗末に扱いすぎ・思いやりがない

スペインのトマト祭りでトマトを投げ合うことに疑問を持つ人は意外と多いようです。

敢えてトマトで行う必要があるのか?
トマト祭りについて詳しくないのが前提でありますが、食べ物を粗末に扱っている点で良くないと思ってしまう。トマトではない別のもので行えばいいのではと。

食べ物を購入すればどんな風に扱おうが問題ないわけですが、投げる行為が作り手のリスペクトに欠けると感じます。

投げる理由があり使われたトマトが再利用(動物のエサになる)ような背景があれば、ある程度譲歩できます。

THE・もったいない

もったいない大国だからでしょうか?”もったいない“と感じる方が多いように感じますね….🤔

さらに、【La Tomatina】にインスパイアを受けたトマト祭りが日本で開催予定だったのですが、もったいないとの反対意見や抗議が殺到して中止に!

詳しくはこちらの特集を参考にしてみてくださいね。

お天道様に顔向けできない

神様が見ているので食べ物を粗末に扱うと罰が当たるのでは!徳を積むように日頃から気をつけている人にとってはトマトを投げる行為がどこか後ろめたく思えるでしょう😣

日本の神様は森羅万象あらゆるところに宿っているとされます。八百万の神のことですね。神道ではキリスト教と異なり神様との契約でないところ(=見ていなくても)であっても正しい行いが求められます。

「賛成派」はどう思っているの?

ひとまず反対派の意見を聞いてみたわけですが、賛成派はどのような意見を持っているのでしょうか?

トマト祭りだから経験できる楽しさがある

トマト祭りは言葉のとおり、「お祭り」。とても個性的で非現実

普段の日常では感じられない楽しみや喜びなどの快楽を体験できるでしょう

多くの人とトマトまみれになることで何ともいえぬ一体感を感じることができるよう😁

参加した方は満面の笑みばかりで!楽しそうな雰囲気満載過ぎますね。楽しんでいないとトマトを投げつけられますものね。

こんなに多くの人がトマトを楽しんでいるのは見たことがない😶‍🌫️」

世の中から楽しみがなくなったらどうなってしまうでしょうか?

日頃のストレスを発散にもなるみたいでトマト祭りの意外な効果があるみたいですね….🤔

心の浄化(カタルシス)のためにトマト祭りにいくよ

世界中から参加者が集まる程人気!

トマト祭りが始まった1945年頃~1980年頃まではブニュール地域住民のためのお祭りでありました。その後、国際イベントとして拡大して世界有数の人気イベントに!

約22,000人の参加者のなかの半数以上が海外からの旅行者。


賛成派の意見もそれなりに一理あるとはいえ、世界中ではもったいないとの声が多い!ように感じます

なぜなら、参加したいけど祭りで使われる150,000kg(=15ton)のトマトの量や値段を考えるとあまりにも「もったいない」と感じてしまうから。

「参加したいと思っているけど、誰かが食べるであったトマトを無駄にしていると思うと….😢」

もったいないとの声があっても開催される理由!

さて、ここまでトマト祭りに対する批判的な意見をみてきたわけですが、そうした声を踏まえても【トマト祭りが開催される理由】についてじっくり解説していきますね👍

トマト祭りが開催される理由

トマト祭りが行われる理由は年代ごとで分けて押さえるべきです。

なぜなら、トマト祭りが始まった頃にはもったいないという声が少なかったと考えられるからです。

わかりやすいように時系列順に理由をお伝えします。

なぜ始まった⁉

まず、トマト祭りが始まった理由(経緯)でありますが息苦しい独裁政権からの自由を感じたい若者の欲求を一時的にでも満たせるものだったから

トマト祭りが始まった頃は、独裁政治下で「トマトがもったいない」と考える余裕がなかったと考えられます。

【la Tomatina】は1945年8月最終水曜日に起こった出来事がきっかけ。

色んな催物がありましたが、パレードは地元の若者によるものでした。地元の政権が選んでいたようですが、ある町のグループが意図的に選ばれずに不満が爆発。選ばれたグループに喧嘩を吹っ掛けることに。

そのままグループ間で喧嘩になった際に1人がお店にあったトマトを投げます。それを機にトマトの投げ合いバトルに!

わずかな時間でしたが、独裁政権下で抑圧された日々を過ごしていた若者にとっては自由を楽しめた時間となったわけです

公に祭りのイベントではありませんでしたが、翌年以降も行われました。当時は今と比べる規模も小さくてルールや時間も設けられておりませんでした。トマトは自分たちで買って用意したものでした。

1956年~1958年・1959年

この時代にもトマト祭りが行われた理由は抑圧された社会からの自由を感じ求めるため。トマトがもったいないという議論はあったかもしれませんが、社会に対する不満の方が大きな問題であったでしょう。

1956年~1958年
1956年にトマト祭りは市役所によって禁止されます。今までトマト祭りを行っていた若者は反発。

1957年、市役所に認められる範囲でトマト祭りを真似たパロディ、”Entierro del Tomate”(=トマトの埋葬)を行います。こうした行動はブニョール住民の心を動かすことになります。若者だけでなく広く住民を巻き込むことに!

トマト祭りが単なるトマトの投げ合いでないと感じてもらえるでしょう。

1959年
若者の行った行動(=トマトの埋葬)が大きな力となりトマト祭りが再開されます。

再開されたトマト祭りはルール付き。12時~1時の時間制&清掃は役所と住民、参加者で行われることに。

1975年~1983年・2002年・2013年~

【1975年】
1975年はトマト祭りにとっても大きな意味があります。といいますのも、フランシスコ・フランコが亡くなり独裁政権が終了して民主的な社会に変わったからです。今まではそうした政権(抑圧された社会)への挑戦としてトマト祭りを開催する意義がありました。

1983年
ここからはトマト祭りが新たなステージに。1980年代以降は今までと異なり楽しみを追い求めるものとなりました。

2002年
2002年にはトマト祭りが国際的な観光イベントとなりブニョールを宣伝するための商業的な比重が大きな存在になりました。

2013年
参加者の多くが海外からの旅行者となります。従来と異なり入場料制がスタートしました。

海外では人気のお祭りの上位にランクインするほどの知名度と地位を獲得。約22,000人が約150,000kgのトマトを投げ合うお祭りはここでしか味わえないでしょう。

住民が参加する音楽イベントなどが開かれていますが、ブニョール住民のための民族祭りというも経済効果も意識されたイベントと言えます。

参考文献:La Tomatina de Buñol. Internacionalización de una fiesta popular より

どういった工夫をしているのか?

続いて、トマトが勿体ないと言われることに対する反論となるようことが行われているのでしょうか?どのような工夫を行っているのかみていきましょう~。

市場で需要がないトマトを扱っている

トマト祭りで使われるトマトですが、お店で販売できる品質でないものや食べものとして適さないものが扱われます。

つまり、お店では販売できないトマト。ですので、祭り用のトマトは一般的扱っています。

他に食材を使った祭りはあるの⁈

うん!ここまでトマト祭りに対する色んな感想を見てきたわけでありますが、他にも食材を使った祭りはあるのでしょうか?

ささっと調べた結果でも、このようなものが……

  • シャンパンファイト・・・スポーツで優勝したチームの選手同士がシャンパンを浴びせ合う
  • ワインの戦い・・・スペイン、ラ・リオハ州アロで開かれるワインの掛け合い
  • 濃紅色のワインの戦い・・・スペインのバターリャ・デル・クラレットで行われる祭礼
  • 豆まき・・・日本の節分に福豆を用いて行われる厄除け

ふむ!それにしましても、スペインは食物の掛け合いが好きなんでしょうか?

シャンパンファイトはジャンル問わず優勝したらやってそうですね。年に1度は目にする気がしますが。

最後に

トマト祭りは年に一回しか行っていないですよね。

毎月行っていたら、「さすがにどうかな~!」とか思うんですけれども。トマト祭りに参加してみた方の楽しそうな表情が印象に残り過ぎて気になりますね…..😊

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この記事を書いた人
ダツモヤ

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