✅7月の時候の挨拶を把握しよう
✅手紙の初心者でもわかりやすいように例文を盛り込んでいます👌
今回は7月の時候の挨拶にクローズアップ!
職場ではあいかわらず手紙を書く機会がある私ですが、最近新しく入社した後輩が外回りから帰ってきてはすぐに「ハァ・・ハァ・・先輩!とりあえずいい感じの手紙を書きたいので季節の挨拶を一緒にかんがえてください」と言われた経験もあり!私自身もそうした時期がありましたし(笑)いまだに調べることが多くあるんですよね🤣
そんな出来事を思い出しつつ7月にはどのような挨拶をいれたらよいか❓悩みに悩んだ経験から手紙の時候の挨拶を考えるのに時間が掛かり過ぎていっこうに手紙を書き終わると思えない方へ調べてまとめた内容をシェアいたします。
やっぱり夏にもらう手紙は格別・・・
基本的な7月の時候の挨拶
では、7月に用いられる時候の挨拶にはどのようなものがあるか❓これからみていきましょうね。
そもそも、時候の挨拶(季節の挨拶)ってなに?からはじまる方もいるかと思います。
簡単にいえば、手紙で本文を書き始める前に記述する季節の挨拶です。
「梅雨あけて暑いですね」「夏らしくなってきたけど夏バテしてない」という言い回しが大まかにいうと時候(季節)の挨拶に該当します。
固さが必要な手紙の場合~漢語調~
いきなり漢語調と難しい言葉がでてきましたが、安心してください(笑)
覚える必要はありませんので7月を表す言葉ぐらいで大丈夫です。
例 | 読み方 | 意味 | 時期の目安 |
---|---|---|---|
仲夏の候 | ちゅうかのこう | 夏の半ば | 6月初旬頃~7月初旬頃 |
盛夏の候 | せいかのこう | 梅雨が明けて夏が本格化する頃 | 7月中旬頃~8月上旬頃 |
猛暑の候 | もうしょのこう | 暑さが厳しいこの頃 | 7月上旬頃~8月上旬頃 |
真夏の候 | まなつのこう | 夏の最も暑いこの頃 | 7月中旬頃~8月上旬頃 |
酷暑の候 | こくしょのこう | 夏の酷い暑さのこの頃 | 7月下旬頃~8月上旬頃 |
驟雨の候 | しゅううのこう | 夏に一時的に降る雨、夕立があるこの頃 | 7月中旬頃~7月下旬頃 |
灼熱の候 | しゃくねつのこう | 焼きつくように暑い夏のこの頃 | 7月下旬頃~8月上旬頃 |
書き出しのワード一覧
~使い方~
完成形➡「書き出しのワード一覧 + の候、+みぎり」
「仲夏の候、盛夏の候、猛暑の候、真夏の候、酷暑の候、驟雨の候、灼熱の候」
上記で示した書き出しワードの一覧に「~の候(みぎり)」を合わせて用いると完成です!!ビジネスの改まった場合にはほぼこの形がおおいのではないでしょうか。
あとは差し出す企業の社風や肌感で「~の折」「の折柄」を用いて微調整を意識していきましょう!!
【ポイント】
・上の単語に「の候」「みぎり」や「の折」「の折柄」を加えればオッケー!
・用いられる時期に固執しすぎずに確認しておこう!
一般的な手紙の場合~和語調~
上の漢語調と比べるとやや長い言い回しになることが多いでしょう。
・時期目安を書いておりますがあくまでも地域柄や手紙がお相手のもとに届く日の前後の天候を考慮するとなおよいでしょうね!
・梅雨明けの時期を確認することが大切だと思います!
例 | 時期の目安 |
---|---|
海開き、山開きの時期を迎え、いよいよ本格的な夏の到来を感じております。 | 上旬頃 |
色とりどりの七夕飾りに、夏の訪れを感じる季節になりましたが、 | 上旬頃 |
いよいよ夏の到来を感じる昨今、 | 上旬頃 |
梅雨が明けたとたんにこの猛暑、早くもバテぎみです。 | 中旬頃 |
蝉の声に暑さを覚える今日のこの頃、 | 中旬頃 |
梅雨明けの暑さはひとしおでございます。 | 中旬頃 |
梅雨明けを待っていたかのように厳しい暑さが続いております。 | 中旬頃 |
例年にないこの猛暑、今年の夏も暑くなりそうです。 | 中旬頃 |
うだるような暑さが続いておりますが、 | 中旬頃 |
土用の入りとなり、日ごとに暑さが増してきましたが、 | 中旬頃 |
梅雨明け後うだるような暑い日が続いております。 | 下旬頃 |
大暑を迎え、暑さもいっそう厳しくなって参りました。 | 下旬頃 |
夏祭りのにぎわいを感じさせる季節になりました。 | 下旬頃 |
フランクな手紙の場合~和語調~
さあ、ここからは普段の言葉遣いに近いものですのでイメージもしやすくなりますよ。皆様も7月になると目にする光景を想像しながらぜひ考えてみましょう!
●ようやく長い梅雨があけて、暑い日が続きますね。
●本格的な夏が到来してきましたね。うだるようなこの暑さに体が悲鳴をあげています。
●暑さの本番、大好物の生ビールの季節が参りましたね。
●炎天下にひまわりの花がたくましく咲いています。
●家の近くでは、子どもたちが夏休みに入り、元気よく遊ぶにぎやかな声が聞こえてきます。
●部活活動で真っ黒に日焼けした学生に夏の訪れを感じます。
7月を表す単語やイベント
夏は何かとイベントごとも多いですので、そうしたイベントや何かイメージしやすく共感できる出来事を話題に取り入れるだけで季節の挨拶とすることができますよ。
もちろん、漢文調の時候の挨拶では表現しにくいですがそちらは別ジャンルと考えてください。
例 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
朝顔 | あさがお | 七夕と縁も深いお花。開花時期は7月~10月頃と幅広いですが夏の花として知れ渡っています |
朝顔市 | あさがおいち | 7月の上旬に開かれる朝顔の販売会のこと。朝顔をきれいに見せて販売する市場。 |
蝉時雨 | せみしぐれ | 本格的な夏の到来を表現した言葉。一斉に蝉がなく様子を時雨の音に見立て表現した言葉 |
女郎花月・親月・七夕月・愛逢月・桐月 | おみなえしづき・しんげつ・たなばたづき・めであいづき・とうげつ | 7月 |
山開き | やまびらき | その年最初に登山者に入山を解放すること |
七夕 | たなばた | 現在は7/7に織姫と彦星が年に1度天の川で会える日とされる祭事の意味合いが強いとされています |
大暑 | たいしょ | 二十四節季の一つで最も暑い時期を表す言葉 |
使い方とは:
「七夕の日が近づき、街中でも短冊を目にする今日この頃、」
おわかりでしょうか❓
「季節をあらわす表現+今日この頃」でフランクな場合の手紙で季節の挨拶を作ることができます。この後には、相手を気遣うような表現をいれてみましょう。
7月に使える時候の挨拶をシチュエーション別に
では、今までみてきました『基本的な7月の時候の挨拶』を取り入れた手紙の例を紹介していきます。
せっかくですので「お中元」の話題を例に取り入れております。数ある中の1つの例となりますが参考にしてみてくださいね。
ビジネスで送る手紙の場合
「お中元に添える」手紙の一例。
※全国でお中元の時期は異なるため確認したほうがよいとおもいます。
ビジネスの場合はある程度きまった形を意識して書いた方がよいでしょう。
■お取引先へのお中元の手紙■
謹啓 向暑の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は大変お世話になり、心より御礼申し上げます。
つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして、いささかの誠意を表したく、月並ではございますが心ばかりの品をお送りいたします。ご受納頂ければ幸いに存じます。
本来は拝趨のうえご挨拶を申し上げるべきとは存じますが略儀ながら手紙にて御礼申し上げます。
謹白
プライベート(かしこまった状況)で送る手紙の場合
「お中元の御礼」手紙の一例です!
上記の例と比べるとやや一般的な表現になっていますがお礼ということもありビジネスよりの例ではございますので形式を意識した縦書きの形式がよいでしょう。
※上記同様に見やすさの観点から横書きにしております。ご理解くださいませ。
■お中元の御礼■
拝啓 盛夏のみぎり、ますますご隆盛の由、お喜び申し上げます。
毎日うだるような暑さが続いておりますが、中川様にはお変わりなくお過ごしのことお喜び申し上げます。
このたびは、高島屋デパートにてお心づくりしのお中元の品を頂戴しまして誠にありがとうございます。
日頃お世話になっているのは私共のほうですのに、大変なお気遣いには恐縮しております。ご恵贈の品、皆の大好物でございまして、ご厚志の程有難く頂戴いたします。
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げますとともに中川様のご健康とご発展をお祈り申し上げます。
略儀ながら、御礼としてご挨拶まで。
敬具
プライベート(親しい相手)で送る手紙の場合
「お中元の御礼」手紙の一例です。上記と比較すると言い回しはカジュアルですができる限りに縦書きの形式で書く方が無難かと思います!!
親しい相手へに手紙を送る場合は「折や折柄、この頃」などはあまり意識しすぎずに表現して手紙を作成するほうがのぞましいでしょう!!
■お中元の御礼■
おじいちゃんへ おばあちゃんへ
例年になく猛暑の日々が続きますが、お二人ともお元気でお過ごしのようでうれしく存じます。
本日、ボリューム満点のお肉が届きました。子供たちもおおはしゃぎで大喜びで、さっそくすきやきで豪勢な食卓になりました。
毎年、何かとお心遣いをいただき、本当に感謝しております。改めて子供たちがお電話差し上げるかとおもいますが、ぜひ話してくださいネ。
暑さはまだまだ続きそうですが、お身体大切に。
真二郎
7月に使う時候の挨拶~結び~
さようならの挨拶として時候の挨拶を用いることができます。
冒頭では、時候の挨拶は手紙の前文の書き出しで用いると紹介しましたが、ここでは応用編としまして、締めで7月の季節の挨拶を含めた場合も確認しておきましょう。とくに難しいことはありませんのでさっそく例文をみてくださいね👍
固さが必要な手紙の場合
例)
・夏風邪などお召しになりませぬよう、ご自愛くださいませ。
・暑さ厳しき折柄、一層のご自愛をお願い申し上げます。
・梅雨が明け、本格的な夏を迎えました。ご健康をお祈りいたしております。
一般的な手紙の場合
例)
・蒸し暑い気候が続いておりますが、体調にはお気を付けくださいませ。
・猛暑が続いておりますが、お体をおいといくださいませ。
・気候の変わり目ではありますが、体調にはお気を付けくださいませ。
フランクな手紙の場合
例)
・夏休み中にお会いできるのを楽しみにしておりますね。
・暑さの本番はこれからです。お互いに暑さにまけずに乗りきりましょう。
・夏休みにはご家族で良い思い出をつくってください。
最後に
記事を編集しているのは夏ではなかったのですが、ついつい夏を思い出して心も熱くなってしまいました😂
昔から夏は年間通じて一番好きな季節であります。色々と理由はありますが、青春を思い出すからでしょうか(笑)❓
青春に年齢は関係ないかもしれないですが、部活動は夏の大会で締めることになりますし、夏休みが終わると一気に受験シーズンへと進みます。
これからは手紙にも情熱を向けていきたいと思いつつ締めとさせてくださいませ🙇🏻
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