『12月の時候の挨拶』を報告!押さえるべき基本から例文まで大特集

『12月の時候の挨拶』

今年も大変お世話になりました😁

12月は1年間で締め月ということもあり何かと慌ただしい気持ちになることがありますね。ビジネス、プライベートにおいても年末の締めのあいさつが必要となる季節ですね。お世話になった上司や同僚、知人や彼女に手紙で感謝を伝えてもよいでしょう👌

かくいう私も年末に取引先や上司、恩師に手紙をかいたこともありますが・・・! 12月にはどのような季語をいれて手紙を書くべきか❓意外に悩むことが多くありました。

そうした経験を踏まえつつ、これから手紙をかく皆様がこれをみたら悩む時間が少なくすむのではとの思いから12月の時候の挨拶を手紙に取り入れる為に押さえておきたい基本的なこと中心まとめてみました。

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『時候の挨拶』は手紙の初めに読むところなので意外にみてしまうわね

基本的な12月の時候の挨拶

まず12月に関わる時候の挨拶を確認する際にはどのような言い回しがあるのかを抑えるのが大切となります。

時候の挨拶がわかりにくい方のために、ざっくり説明いたしますと手紙の前文で用いられる季節の挨拶に該当します。

この時候の挨拶は、差し出すお相手により形式を変えることが望ましいとされております。今回は3つの場合に分けて時候の挨拶の言い回しをお渡ししていきますね。

12月の時候の挨拶を使い分ける3つ場合
①固さが必要な手紙の場合
②一般的な手紙の場合
③フランクな手紙の場合

①固さが必要な手紙の場合~漢語調~

こちらは改まった相手に差し出す際にに用いる形式となります。
覚えるといいのですが、12月を表すイメージができますとベターです!

それでは、漢文調の時候の挨拶を下記にまとめてみましたので参考にしてください。

読み方意味時期の目安
霜寒の候しもさむのこう霜がおりるほどさむくなったこの頃、11月下旬~12月初旬
師走の候しわすのこう忙しい年末のこの頃、12月上旬~12月中旬
初冬の候しょとうのこう(暦では冬は11月上旬~2月上旬)冬に入りましたこの頃、11月中旬~12月上旬
初雪の候はつゆきのこう(言葉のイメージ通り)初雪がふるこの頃、12月上旬~12月中旬
新雪の候しんせつのこう新雪が見られるこの頃、12月上旬~12月下旬
寒冷の候よかんのこう(言葉のイメージ通り)寒くて冷え込むこの頃、12月上旬~12月下旬
極月の候ごくげつのこう今年も最後の月になったこの頃、12月上旬~12月下旬
歳末の候さいまつのこう年の暮となりましたこの頃、12月中旬
歳晩の候さいばんのこう年の瀬が近づいてきたこの頃、12月中旬~12月下旬

漢文調の時候の挨拶を分解してみましたら、組み合わせはわかりやすかったです。


「漢文調の時候の挨拶」=「書き出しの言葉」+「~の候」or +「~みぎり」

書き出しのワード一覧

初冬、霜寒、師走、初雪、新雪、寒冷、極月、歳末、歳晩、

◆「漢文調の時候の挨拶

初冬の候、霜寒の候、師走の候、初雪の候、新雪の候、寒冷の候、極月の候、歳末の候、歳晩の候、

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【ポイント】
・上の単語に「の候」「みぎり」や「の折」「の折柄」を加えればよし!!
・用いられる時期は状況に応じて変えることができるようにしましょう! 

一般的な手紙の場合~和語調~

こちらは、漢文調ほど格式ばった形式を意識しなくてもよい場合です。

上の漢語調と比べるとやや長い言い回しになることが多いでしょう。


時期目安は、お相手の方の地域柄やお相手のもとに届く日の前後の天候を考慮するとよいでしょう!

時期の目安
師走に入り、何かと慌ただしい日々をお過ごしのことと存じます。上旬頃
夜は底冷えが続きますが、皆様お変わりございませんか。上旬頃
来月には新年になると考えますと、心急されるこの頃です。上旬頃
残り1枚となった今年のカレンダーをみつめ、改めて年末を実感しております。中旬頃
今年は暖冬ということで、師走とは思えない穏やかな天候が続いております。中旬頃
慌ただしい年末が近づいてきておりますが、いかがお過ごしでしょうか。中旬頃
年の瀬もちかづいて参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。中旬頃
年の瀬もまもなくですがおかわりないでしょうか。中旬頃
今年も残すところ後わずかとなり、年越しの準備に慌ただしくなりました。下旬頃
迎春の準備に多忙のことと存じます。下旬頃
迎春の準備に慌ただしくお過ごしのことと拝察いたします。下旬頃
毎年のことながら、月日の経つのはなんて早いのだろうと驚かされます。下旬頃

フランクな手紙の場合~和語調~

さあ、ここからは普段の言葉遣いに近いものですのでイメージもしやすくなりますよ。
ぜひ皆様も12月になると目にする光景を想像しながら考えてみましょう!

●いちょう並木も葉を落とし、もう冬枯れの景色です。

●黄色い落ち葉の舗道を、毎朝白い息をはきながら通勤しています。

●光陰矢の如しとございますが、1年はあっという間ですね。

●街角に鳴り響くジングルベルの音色に心せかされるこの頃です。

●冬来たりなば春遠からじとはございますが、師走の風が身にしみますね。

●凍てつくような寒さが続いておりますが、

●冬至の日にはゆず湯にゆっくり浸って温まりました。

●年の瀬も近づいてきましたので、年越しそばを予約しました。

12月を表す単語やイベント

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特に和語調の場合は、季節を表す単語をうまく取り入れてみるとよし!
読み方意味
冬晴れふゆばれ寒さ厳しい冬の晴天
冬将軍ふゆしょうぐんナポレオンがモスクワ遠征で寒さによって敗れたことを冬の厳しさを擬人化したことば
冬来たりなば春遠からじふゆきたりなばはるとおからじつらい時期を頑張れば幸せは必ず来るたとえをあらわす
枯野かれの草木が彼果てた冬の野原をあらわす
弟月・建丑月・極月・窮月・春待月・親子月おとづき・けんちゅうげつ・ごくげつ・きゅうげつ・はるまちづき・おやこづき12月
祝着至極しゅうちゃくしごくうれしいことこのうえありません
ポインセチアぽいんせちあクリスマスを飾る定番のトウダイグサ科の低木
すす払いすすばらい正月を迎える前に、1年分の汚れを落とす大掃除。12月13日に行われる地域が多い

使い方:
 ➡ 「寒気にも早春の息吹が感じられるようになりました。」

12月を表す文章や言い回しに
「~の今日この頃、~昨日今日、~日が続いておりますが、~季節になりました。」 などを組み合わせると文章として表すことができます。

差し出すお相手との関係性を考慮してやわらかさを微調整していけると達人の域

※近しい月の時候の挨拶もあわせて参考にしてみてください
11月の時候の挨拶を基本から解説!例文を用いてすぐに書けるよ!
「11月 時候の挨拶」について基本的な事項から解説した記事となります!時候の挨拶を書き出しの言いまわしから結びの言いまわしまでシチュエーション別に例文を用いてわかりやすくまとめております。例文を参考にすればすぐに手紙の時候の挨拶に使って頂けると思います。
1月の時候の挨拶を振り返り!差し出す相手別に例文を解説してます
「1月の時候の挨拶」については基本から振り返っております。意外と見落としがちな初歩的なことも含めて差し出すお相手別に堅さや柔らかさを変えて例文を紹介していきます。1月の時候の挨拶はこれで改めて押さえることができますよ。短時間で確認できますので参考にしてくださいませ。

12月に使える時候の挨拶をシチュエーション別に

ここからは12月の季節の挨拶を取り入れた手紙の例を紹介していきますよ。 せっかくですのでこの時期に関連した例にしました。 ほんの一例ではありますが参考にしてみてください。

ビジネスで送る手紙の場合

仕事納めの挨拶」手紙の一例です!
12月といえば、1年の終わりですね。お取引先やお世話になった上司にお礼の挨拶を用いることが多いです。 ビジネスの場合は改まったきまった形を意識して書いた方がよいでしょう。


■仕事納めの挨拶の場合■

謹啓 師走の候、貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
 
さて、この1年を振り返りますと貴社とご縁ができたことが何より心より光栄なことと存じます。貴社の○〇事業携わり、ご依頼いただきました仕事に専念できた何よりも嬉しく思っております。弊社のご要望に対しても迅速に対応して頂きまして心より御礼申し上げます。

今後ともご用命頂いた仕事に専念して、より一層尽力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

ご多忙の時節、1年間の気持ちを込めて、略儀ながら手紙にて歳末のご挨拶とさせて頂きます。

敬具
見やすさの関係で横書きの例にしておりますが、正式な手紙やお礼状、挨拶状、目上の人の手紙の場合は縦書きを用いるのが一般的です

プライベート(かしこまった状況)で送る手紙の場合

先輩へお歳暮の添え状」手紙の一例です。
上記の例と比べるとやや一般的な表現になっていますがお歳暮の添え状ということもありビジネスよりの例ではございます。


■お歳暮の御礼■

拝啓 歳末多忙の折、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。

木村先輩には日頃から公私とも大変お世話になり、心より感謝申し上げます。特にダッツ会社様よりご依頼のお仕事に関して親身になってアドバイス頂きましたことは業務を拡大するきっかけにもなりました。

つきましては日頃の感謝の気持ちを込め、ジュースの詰め合わせを送らせて頂きます。ささやかな品ですが、ご家族の皆様でご賞味いただければ幸甚に存じます。

まずは略儀ながら手紙にてお歳暮のご挨拶まで。                                 

敬具
早川 恵子

プライベート(親しい相手)で送る手紙の場合

友人へクリスマスパーティー開催のお知らせ」案内状の手紙一例です!
親しい相手へに手紙を送る場合は「折や折柄、この頃」などはあまり意識しすぎずに表現して手紙を作成するほうがのぞましいでしょう!!
ある程度、親しい方の場合には頭語(拝啓)や結語(敬具)は必要ないでしょう!

■クリスマスパーティーLIVE開催のお知らせの案内状■

れんちゃんへ

シングルベルまでもう少しとなってきましたね。元気にしていますか❓

さて、来週のクリスマスにコミュニティーホールでクリスマスLIVE会を開催することになりました。この日のために数か月前から仲間と準備を進めてきたんだよネ。当日は100人ぐらいは収容できる会場になり、この規模でのLIVEは初めての試みになります。

よければれんちゃんにも精一杯の演奏を見て頂きたくご案内いたしました。

ぜひ、会場にて盛り上がっていただければと思います。

ひとまず手紙にてご案内まで。詳細は別紙を参照にしてね

                         ダッツ

12月に用いる結びの『時候の挨拶』

さようならの挨拶ですね。
12月の季節の挨拶を含めた場合の例文をさっそくですが見ていきましょう!

 固さが必要な手紙の場合

例)
・寒気厳しき時節、ご壮健にてお過ごしください。

・皆様でよい年を迎えられますようお祈り申し上げます。

・皆様おそろいでよい新年をお迎えになることを祈っております。

・空気の乾燥した季節になりました。お風邪などめされませんようご留意くださいませ。

・短日の候、どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。

・明年も幸多き充実した一年となりますよう、お祈りいたします。

 一般的な手紙の場合

例)
・来年もすばらしい年でありますよう、お祈り申し上げます。

・年末もご多忙の折ではございますが、お体に気を付けてよいお年をお迎えください。

・来年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

・皆様にとって来年が輝かしい年となることを願っています。

 フランクな手紙の場合

例)
・寒さも本格的になってまいりましたね。体調を崩さないように新年をお迎えください。

・心ばかり急かされる毎日ですがマイペースでいきましょう。

・忘年会シーズンですね。くれぐれもご無理なさらぬように。

・例年にない積雪のようですね。お足元にお気をつけてください。

最後に

12月は上旬なりますとクリスマスムードが漂い、街中ではイルミネーションがきれいになりますね!一方で、年末に近づくにつれて大掃除に新年の準備など慌ただしい気持ちになります!そうしたことを考えて季節の挨拶を考えるとよいでしょう。

あらためて12月の季節の挨拶を選ぶ大事な2つポイントをおさらいしておきましょう!

・差し出す相手との関係性
・相手に届く時期

この2つを意識すると時候の挨拶の言い回しを用いる際にどのような形式を選べばよいかのイメージがしやすいでしょう。可能ならの地域柄や天候も調べてお相手の方に届く時期に合わせて時候(季節)の挨拶を選ぶことで気持ちが伝わった手紙を書くことができます。

時間に余裕がありましたら、納得がいくまで『12月の時候の挨拶』を考えてみるのもよいかもしれないです😊

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