現在、日本では少子化問題が深刻化されていますよね。その原因のひとつとして不景気による共働きや、母もしくは父どちらかのみに育児が偏ってしまったり、家族以外に頼れる人がいなかったりと様々な要因で育児によるストレスがあることも原因のひとつと考えられます。
育児ストレスとはいったいどんなものがあるのでしょうか?原因など詳しくご紹介していきます!
育児ストレスについて
まずは育児ストレスとはどのようなものがあるのでしょうか?
子供がいうことをきかない
育児は子供の育てることですが、相手はもちろんひとりの人間なので自我が芽生えてきたりすると親のいうことを全て聞き入れるわけではありません。特に子供が2~4歳頃になるイヤイヤ期などは親が頭を抱える時期ですよね。お家の中ではなくお店や公共機関など人目が気になるところでイヤイヤされてしまうと余計に大変です。親のいうことを全てきくわけではないことは当たり前ですが、自分に余裕がないときにされてしまうと精神的にも体力的にも辛くなってしまうものです。
パートナーの協力がない
育児は子供のお世話だけではありません。小さい子供がいると床に何か落ちていたりすると誤飲の原因になりますので、掃除は欠かせませんし、食べこぼしやオムツ漏れなどで着替えも頻回なため洗濯もこれまで以上に必要になります。もちろん毎日の食事もありますので料理は不可欠ですが、子供はアレルギーに気を付けたり、味付けが大人とは違いますので料理も今までと全く同じというわけではありません。育児に家事を両親のどちらかのみが全てやるとやはりキャパオーバーになりますよね。このようにワンオペ育児になることで、大きなストレスとなります。家事育児は両親で分担し、夫婦で協力し合うことが大切です。
自由な時間がない
子供が生まれると睡眠時間でさえも自分だけの時間がなくなります。ちょっとした息抜きも周りの協力がなければ実現しません。常に子供と過ごす日々に育児ストレスを抱えてしまう方も少なくありません。子供は突発的に行動してしまいますし、少し目を離した隙に危険な行動をしてしまいますので、親は休憩できる時間がなかなか取れませんので徐々に大きなストレスになりかねません。
周りの環境
子育てとは、親だけでするものではありません。共働きであれば保育園や小学校など先生の協力が必要ですし、祖父母などの協力もあったりしますよね。スーパーや公園に行けば他人とも触れ合う機会があります。これはときと場合によりますが、他人に子供のことを口出しされてしまうことで大きなストレスとなることがあります。先生から「落ち着きのない子ですね」と言われてしまえば自分の子供だけが周りと違うのではないかや祖父母から「ちゃんとご飯を食べさせている?」と言われてしまえば毎日料理しているのにそんなこと言われなければいけないのか、他人から「静かにして」と言われてしまえば外に連れ出してはいけないのか、など人によっては大きなストレスとなります。子供のために言ってくれる言葉などもありますが、ときにはお母さんとお父さんの負担となってしまうこともあります。
育児ストレスの症状とは
育児ストレスとは具体的にどういった症状が現れるのでしょうか?
些細なことでイライラしてしまう
子育て中に些細なことでイライラしていませんか?これは多くの子育てママパパが経験することだとは思います。例えば、子供が食べ物飲み物をこぼしてしまったり、着替えに時間がかかったり、買い物中にどこかへ勝手に行ってしまったりと、普段ならそこまで怒る必要がないことに対してイライラしてしまう場合です。
マイナス思考になる
産後鬱や育児ノイローゼで多いのが、マイナス思考になることです。子供がいうことをきかなかったり、周りと違う一面があったりすると、「どうして私だけ」「私の育て方が悪いから」など自分のことを必要以上に責めてしまう場合です。
気力がわかない
普段の家事などでやる気が起きず、日常生活の支障がでるくらいやる気がわかなくなってしまう症状もあります。
眠れない
普段、日々の家事や育児で疲れ切っているはずなのに眠れない場合です。不眠はストレスと大きな関係がありますので、一人で抱え込まず周りの協力を仰ぐことが大切です。
疲労感が抜けない
育児によって、体力的にも精神的も疲弊してしまい、疲れが取れない場合です。
物事への興味がなくなる
物事への関心や興味がなくなることも育児ストレスの症状のひとつです。以前は楽しめていたことへ一切興味がなくなったり、趣味が好きではなくなったり、外に出ることが億劫に感じたりと、なんとなくおもしろくないや楽しくないと感じたりすることがあれば要注意です。
食欲のコントロールができなくなる
ストレスと食欲は密接な関係にあります。食欲が極端に増えたり、減ったりした場合は育児ストレスの症状だと考えられます。
育児ストレスの対処法について
育児ストレスの症状が出た場合は、すぐに対処していく必要があります。気軽に始めることができる対処方法についてご紹介していきます。
大人と話す
まずは子供以外の大人と話をすることです。子供とずっと家にいると孤独を感じやすくなりますので、一歩家から出て大人と話すことも大切です。同じ育児ストレスに悩むパパやママ、学生時代の友人や、同僚など気分転換に話してみましょう。
運動をする
運動も手軽に始めることができる対処方法のひとつです。運動といってもお散歩や家でできるヨガ、ストレッチなども効果的です。本格的な運動を初めてみるのもいいかもしれませんね。身体を動かすことで健康的になりリラックス効果もあります。
専門家に相談する
あまりにも症状が重症化してしまった場合は専門家に頼ることが一番の対処方法です。自治体には子育て支援があるので、まずは人に相談してみましょう。
まとめ
育児ストレスの原因や対処方法について詳しくご紹介させていただきました。育児とは正解がないものなので、自分自身を追い込んでしまうことも多いですよね。しかし、子供から学ぶことも多く無償の愛情を注いてくれる存在も子供です。子育てはもちろん大変ではありますが、子供は本当に宝ですので自分が苦労した分元気に育ってくれていると信じてほしいです。