肩が痛いといっても、寝違えのような一時的な不調なのか、五十肩のようにしばらく付き合う症状なのかは迷いやすいですよね。腕を上げにくい、服を着る時につらい、夜になると痛みが気になるといった変化が続くと、日常の動作が思った以上にしんどくなります。
ここでは五十肩の症状を中心に、一瞬で治す方法はあるのか、なりやすい人の特徴や日々の過ごし方まで、できるだけわかりやすく整理していきます。
五十肩の症状とは
五十肩とは医学的には肩関節周囲炎と呼ばれ、その名の通り肩の関節を包んでいる組織に炎症が起きています。
五十肩の症状でまず気づきやすいのは、肩を動かした時の痛みと、これまで普通にできていた動作がやりにくくなることです。最初は何となく肩が重いとか、腕を上げると引っかかる感じがする程度でも、少しずつ違和感がはっきりしてきて、洗濯物を干す、上の棚に手を伸ばす、髪を結ぶといった動きがつらくなっていきます。
特に厄介なのは、肩だけの問題に見えて、生活のあちこちに不便が出やすいところです。服を着替える時に腕が後ろへ回らない、エプロンのひもを結びにくい、シートベルトに手を伸ばすのが痛いなど、細かな動作のたびに五十肩の症状を意識するようになります。痛みが強い時期は、じっとしていてもズキズキすることがあり、夜中に目が覚めてしまう人も少なくありません。
痛みの時期ごとの変化
五十肩の症状は、ずっと同じ調子で続くわけではありません。痛みが前面に出る時期もあれば、痛みは少し落ち着いてきたのに、今度は肩が固まったように動かしにくくなる時期もあります。そのため、昨日より少し楽だから治ったと思っていたら、別の不便さが目立ってきた、という流れになりやすいです。
はじめの頃は炎症が強く、夜間痛や安静時痛が気になりやすい一方で、無理に動かそうとすると余計につらくなることがあります。そこを過ぎると、今度は肩の可動域が狭くなって、腕を真上まで上げにくい、背中に手が回らないといった動きの制限が目立ってきます。
五十肩の症状は少しずつ変化しながら長引くことがあるので、短期間で完全に元通りになるものと考えすぎない方が、気持ちの面でも楽かもしれません。
一瞬で治す方法はある?
結論からいうと、五十肩を一瞬で治す方法があるとは考えにくいです。痛み止めや注射でその場の痛みが軽くなることはありますし、温めたり休めたりして一時的に動かしやすく感じることもあります。
一瞬で治るかは分かりませんが、少しでも緩和できる対策を紹介しますね。
サイレントマニピュレーション
神経ブロック注射で肩の感覚を麻痺させ、痛みのない状態で医師が固まった関節を動かして拘縮を解く治療。入院不要で約30分で完了します。
治療後はそれで終わりではなく、再癒着を防ぐために当日から可動域練習を始め、翌日以降も継続したリハビリが必要不可欠とされています。
出典元:石坂整形外科クリニック
ストレッチ
五十肩の症状を改善するには、ストレッチが欠かせません。関節の柔軟性を取り戻すための、自宅で簡単にできるストレッチ方法をいくつかご紹介します。
振り子運動
痛みのない方の手を机や背もたれにつき体を前かがみにします。痛む方の腕をだらんと下に垂らし振り子のように前後や左右に小さく揺らします。肩の力を完全に抜き腕の重みを利用するのがポイントです。
テーブル運動
椅子に座って両手を机の上に置きます。そのまま体をゆっくりと前に倒しながら両手を机の奥へと滑らせていき肩甲骨まわりや脇の下を伸ばします。痛みの手前で止めて数秒キープします。
タオルを使った運動
背中の後ろでタオルを縦に持ちます。痛みのない方の手で上の端を、痛む方の手で下の端を持ち、上の手を引き上げることで背中に回した痛む方の腕をゆっくりと引き上げます。背中に手が回りにくい時期に効果的です。
なりやすい人の特徴
五十肩になりやすい人の特徴として一番に挙げられるのは、やはり40代から60代という年齢層です。加齢によって肩の関節や筋肉、腱などの組織が少しずつ衰え、血流が悪くなることで炎症を起こしやすくなることが根本的な原因と考えられています。
また、日常的に肩をあまり動かさないデスクワークの方や、猫背など姿勢が悪い方も、肩まわりの筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。さらに、糖尿病や甲状腺疾患などの持病がある方は五十肩になりやすく、両肩に発症したり治るまでにも時間がかかりやすい傾向があると言われています。特別な怪我がなくても発症するのが厄介なところです。
病院に行く目安
肩が痛いと、年齢のせいかなとか、そのうち落ち着くかもと思って様子を見たくなりますよね。実際、軽い違和感なら少し休むだけで楽になることもありますが、五十肩の症状が生活にしっかり影響しているなら、一度受診を考えた方が安心です。特に、数週間たっても改善しない、夜間痛が強くて眠れない、服の着替えや洗髪がかなりつらいといった状態なら、我慢しすぎない方がよさそうです。
また、肩の痛みがあるからといって、すべてが五十肩とは限りません。転倒後から急に腕が上がらない、しびれが強い、手に力が入りにくい、熱感や腫れが目立つといった場合は、別の原因が隠れていることもあります。こうした時は整形外科で相談して、五十肩の症状なのか、それ以外の病気の可能性があるのかを見てもらうと、その後の対処がぐっと考えやすくなります。
まとめ
五十肩の症状は、肩の痛みと動かしにくさが中心で、日常の何気ない動作ほどつらさを感じやすいのが特徴です。一瞬で治す方法を期待したくなりますが、実際は時期に合わせて無理なく整えていくことが大切になります。
なりやすい人の特徴に当てはまる場合は特に、痛みを我慢しすぎず、生活に支障が出てきた段階で早めに相談する方が気持ちの面でも少し楽になりそうです。










