繊細さんの特徴！割合は？生きづらさを解消する方法や向いている仕事を解説！

2025年12月29日

最近よく聞くようになった「繊細さん」。繊細な人と聞くと、刺激に敏感だったり感受性が強かったりするイメージがあるので、何気なく使っている方もいらっしゃるかもしれません。実際、繊細さんとはどのような方で、どれくらいいるのでしょうか。また、繊細さんが生きづらさを解消する方法や向いている仕事も調査しました。

繊細さんの特徴は？

「繊細さん」は刺激に影響を受けやすく、感受性が豊かな人です。

「繊細さん」と共に使われることの多い言葉にHSP（Highly Sensitive Person）があります。これは米国の心理学者・アーロン博士が提唱した概念で、生まれつきの性質です。HSPには4つの特徴があり、それぞれの頭文字をとって「DOES」と呼ばれます。これをすべて満たすとHSPです。

SNSなどで目にすることの多い「繊細さん」はこの「DOES」に当てはまる点が多く、HSPの人やHSPに近い性質をもつ人々のことを指しています。この「DOES」について以下にまとめました。

D：Depth of Processing

物事を深く考える傾向があります。

深く掘り下げて調べものをする
想像力が高い
物事を始める前によく考える

これらの特徴がある方は、熟考して慎重に判断ができるメリットがあります。ただ、決断に時間がかかりすぎる、考え過ぎて行動できないまま終わる、深刻にとらえすぎて不安感が強まるなどのデメリットも起こるかもしれません。

O：Overstimulation

五感からの刺激（光、音、におい、肌触りなど）に敏感で、感覚過敏とも呼ばれます。

大きな音が苦手
強い光や日光が苦手
匂いで気分が悪くなりやすい
時計の音など、小さくても気になる
カフェインや添加物への反応が強い
服の素材やタグがチクチクして気になる

蛍光灯の光が強い場所や、学校や電車などの人込みに行くとストレスを感じてしまう方も多いです。

E：Emotional response and empathy

感情的反応や共感性が高いです。

本や映画の登場人物に感情移入しやすい
芸術作品に強く感動する
周囲の人の感情に影響を受ける
人が怒られていると、自分まで怒られているような気持になる
ニュースをみて深く傷つく

感情の起伏が大きく、他人の悲しみも自分のことのように感じやすい特徴があるので、人といると疲れてしまうかもしれません。

S：Sensitivity to Subtleties

感覚が鋭く、些細な事に気が付きます。

他人のちょっとした仕草が気になる
声や足音など、些細な変化から機嫌を読み取ることができる
周囲の変化にすぐ気が付く

この特徴が強いと、いろいろなことに気が付くので、細やかな配慮が必要な場面では大きな長所となります。ですが気疲れしてしまうので、ストレスを感じやすいです。

繊細さんの割合は？

繊細さんは全人口の15～20％ほどいると考えられています。この割合は国や文化、性別、年齢などに係わらないそうです。

ただ、日本人はその国民性から少し多めと考えられています。また、年を取ると刺激を感じやすくなったり、経験から想像力が培われたりすることがあり、HSPと自覚する人が増えることもあります。

5人に１人が繊細さんと考えると、意外と多い気がしますね。

繊細さんの生きづらさを解消する方法は？

繊細さんはストレスがかかりやすいため、生きづらさを感じている方もいらっしゃるかもしれません。生きづらさを解消する方法を調査しました。

病院やカウンセラーに相談する

HSPは生まれつきの性質のため、治すことはできないと言われています。

ですが、カウンセリングを受けてストレス緩和や自己分析ができると、生きづらさが解消される可能性があるようです。

また、HSPによって引き起こされる問題は治療できる可能性があります。例えば、極度の不安やストレスによる不眠があるなら薬が有効かもしれません。

最近では心療内科にHSP外来があったり、オンラインで心理士に相談できたりとHSPの認知度は高まっています。

刺激を避ける

自分の苦手な刺激を知ることができれば、ストレスの元となる刺激を避けたり和らげたりできる可能性もあります。

刺激の内容	解消法
日光が強すぎる	サングラスをする
騒音が苦手	イヤーマフをする
人といると疲れる	苦手な人とは距離を取る

常に実践することは難しいかもしれませんが、改善策が見つかれば過ごしやすくなるのではないでしょうか。