☑「お言葉に甘えて」の使い方・例文・英語まで基本的なことを確認できますよ
昔から仕事やプライベートで好意的な言葉を言われたときに聴き馴染みのあるのが「お言葉に甘えて」です。なかば条件反射的に発することが多かったりするのですが、もはやマナーとして伝える言葉と捉えておりました。
なぜなら、特別教えてもらったことはない言葉だから。
おそらく初めて「お言葉に甘えて」と聞いたのは、実家にいた学生時代に遡ります🤣近所の奥様がお礼やお返しをもってきてくれたとき。
「ささやかなものですが・・召し上がってください!」「そんな気をつかってくれなくてよいのに・・・ではお言葉に甘えて頂戴いたします。」ようなやり取りを聞いたのが最初ではないかと思います。
それからは、見様見真似で小学生高学年では口にするようになっていたわけでありますが、大人になってからも頻繁に使う機会があるだけに、意味はなんとなく理解しているんだけど・・いまいち自信ないんだよねと感じている方へ向けて、ベーシックなこと(使い方・例文)をお届けしたいと思います👍
「お言葉に甘えて」の基本的な意味
お言葉に甘えて
意味:お相手の親切なお誘いを受け入れること
読み方:おことばにあまえて
できるだけ正しい意味を把握するために辞書的な意味を紹介します。
相手の申し出に対して遠慮せず、ありがたく受け入れることを表す表現。主に目上の人からの親切などに対するお礼の言葉などとして用いる。
引用元:実用日本語表現辞典
ポイント:目上の方からの好意に対する感謝の言葉
どちらかといえば、目上の方というのは意識していなかったです。改めてベーシックな意味から確認すると「そうだよね!」と思えますね。
「お言葉に甘えて」の使い方
上の章で意味に関してはまとめて紹介しましたが、「お言葉に甘えて」の正しい使い方を確認して大事なポイントを改めて押さえておきましょう。
取引先や目上の方との会話で用いることが多い
ビジネスでの取引先や目上の方に対して用いる言い回しになります。
何か好意的な提案されたときに、素直に受け入れることを伝える言葉ですが、当たり前のように受け入れるのではなく相手へ感謝の気持ちのクッションを入れた品が良いニュアンスも含まれております。
「ありがとうございます。すみません、お気遣い感謝します。」という感謝・気遣い・断り(クッション)のニュアンスを含んでおりますので、丁寧で使い勝手がよい言い回しであります。
会話の中で言われた好意や親切に対して用いる
こちらは言われてみると言葉通りですが、大事なこと。
会話での相手の好意や親切に対する言葉に対して用いるのが正しい使い方であります。
「まあ!そうだよね」と感じてしまいますが、意外と意識しないと意識しない抜け落ちてしまいがち!こうした機会でなければ確認できないでしょう。
簡単にまとめますと、、
具体的な例をもとにしましょう。
~取引先~
「田中さん、先日は大変お世話になりました。心ばかりの品ですが、皆様で召し上がってくださいませ⁈」
~田中さん~
「越山専務!ありがとうございます。越山専務のお力添えのおかげで盛況な会になりまして感謝しております。何から何まで有り難うこざいます。それでは、お言葉に甘えて頂戴いたします。」
ここでは、皆様で召し上がってくださいませというお言葉に対するお礼を伝えた言葉となります。
「お言葉に甘えて」使い方の注意点
うん!では使い方で注意する点があれば触れておきたいと思います。
正しい使い方を意識すれば当たり前のことになりますが、以下のような点を意識しましょう。
特に深い意味はないので、正しい使い方を振り返るにはよい復習になりますよ。
❶部下に対しては使わない
基本的に年下の部下に対して「お言葉に甘えて~」と用いることはほとんどありません。年上の部下でしたら、丁寧な方は用いることもあるでしょう。
繰り返しにはなりますが、目上の方に対して用いるのが正しい使い方であります。
❷相手の好意すべてに用いるわけでない
とにかく気遣って言葉を伝えてくれる方がいます。
なので、そのまま「お言葉に甘えて~」伝えなくてよいと感じたときは必要なときは御礼だけ伝えるのがよいでしょう。相手のメッセージに対して適切な判断を行いましょう。
また、好意的な提案だとしても、こちらの都合と折り合いがつかない場合も考えられます。そうした際には、「一度持ち帰らせて検討させていただく旨」伝えるにとどめておきましょう。
大事なことは、言葉を伝えたときにお相手の方がどう思うのか!です。相手が不快な気持ちにならないように注意しましょう。
間違えて使いやすい【似た言い回し】
似たような言い回しもあわせて把握しておきましょう。ポイントは意味と違いです。
ぜひぜひ目を通しておきましょう👌
類語 | 意味 | 「お言葉に甘えて」との違い |
---|---|---|
ご厚意に甘えて | お相手の好意に甘えて受け入れる意味 | 相手の言葉だけでなく好意に対して用いることができる |
お心遣いに甘えて | お相手の気遣いに対してそのまま受け入れるをという意味 | 相手の気遣いに対して用いる |
ご親切に甘えて | お相手の好意や思いやりをそのまま受け取る意味 | 相手の親切に対して用いる |
「お言葉に甘えて」を用いた例文
さて、ここまで意味や使い方を確認してきましたがイメージしやすくなるように例文を列挙いたしますね😊
●こうした機会はめったにありませんので、お言葉に甘えていただきます。
●では課長のお言葉に甘えて休暇をとらせていただきます。
●お言葉に甘えて、来週の打ち合わせ時までの課題とさせていただきます。
●鈴木先輩のお言葉に甘えてサポートをお願いいたします。
●それではお言葉に甘えて一杯頂きます。
●お言葉に甘えて本日は岬様のお宅へお伺いさせていただきます。
「お言葉に甘えて」英語で表現するとどうなる!
もし、お言葉に甘えてを英語で表現するとニュアンスも比較的近しい言い回しはこちらとなります、、
となります。
おそらくこれ一択と考えれますよ。
もちろん、同じような意味の表現もあります、
最後に
さて、「この辺でもう記事は終わりにしてください」との言葉が聞こえてきたようですので「それではお言葉に甘えてそろそろおいとまさせて頂きます」🤣
冒頭で述べましたが、私は以前まで、好意的な申し出に対して「お言葉に甘えて」と反射的にいう癖があったんですよね。
今思えばこうした長年の癖は怖いものだなと思ってます。なぜなら、意味をキチンと確認することなく使っていたからであります。改めて普段使っている言葉1つ1つの意味や使い方が正しいのか確認することも大事になってきそうですね👍