熊は冬眠でなぜ死なない!?理由から仕組みまで徹底解説します

熊は冬眠でなぜ死なない!?理由から仕組みまで徹底解説します

この記事を読んだら
✅熊はなぜ冬眠で死なないのか理解できるように

冬は嫌いじゃないのに、外に出たくないほど寒い日が続くとイヤになりますよね~😣

いっそ春まで冬眠できないかしら…..(笑)!こんなことまで思ってしまうレベル。とはいえ、人間が人工冬眠できるまではもう少し時間がかかりそう。

ヒトは冬眠できませんが同じ哺乳類の「」は冬眠できるんです。それだけでも興味を引きますが、あんなに大きな体をしているのに冬眠して大丈夫なのか気になりませんか?正直いいますと、私自身、いまだに不思議で仕方ないんですよね。

なんで熊は冬眠して死なないのか

今回は、熊の気になる冬眠メカニズムについて。「冬眠でなぜ死なないのか⁉」に迫っていきたいと思います。

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熊が冬眠で死なない理由

さっそく結論をお伝えしますと、

熊にとって冬眠は生きるために必要な生態メカニズムであり、冬眠前に体重を増やして蓄えた脂肪がエネルギーとなっているから

熊の冬眠について簡単に補足しておきます。なぜなら、多くの方がイメージする「冬眠」と少し異なるからです。冬眠のメカニズムも生き物によって異なります。特に熊は独自のメカニズム。

おそらく冬眠と聞きますと低体温で仮死状態をイメージするのでは!もしかしたらSF映画でありがちなガチガチの冷えた体をイメージする方がいるかも~笑。

実際に冬眠する動物(熊以外)は約0℃の低体温の状態であります。

ですが、その一方で「熊」は通常体温から約5℃下げた約30℃前半。冬眠中の眠りも浅くて少しの刺激で起きることから冬眠よりも「冬ごもり」と表現した方がよいとの意見も多いです。

冬を越すための熊独自のメカニズムだから

熊は冬眠してもなぜ死なないのでしょうか?

そもそもこの問いに対しては、冬眠がなぜ行われるのか把握するのがよいでしょう。

なぜなら、冬眠そのものが食べるものがなくなる冬を乗り越すための戦略的な行為だからです。生きるために行われます。

なので、年中食事を与えられる動物園の熊は冬眠を行いません

冬眠の前に体に脂肪を蓄えていたから

熊が無事に冬眠を行えるのは冬眠前に食べて体に蓄えた脂肪があるからです。

この脂肪がすごい大事になってきます

冬眠前に食べる食事の量が1年の80%を占めるとも言われるほど豪快な食べっぷり。

栄養素が高いブナやクリの実やクルミ、草などをいっぱい食べて通常時の体重を秋までに約30%増やします。もちろん個人差があります。ここで蓄えた脂肪が冬眠中のエネルギーとなります。

なので、冬眠が終わることには蓄えていた脂肪がなくなり体重が激減しちゃいます😅

続けて、これらを踏まえたうえで【熊の冬眠の仕組み】については次の章で詳しくお伝えしていきますね。

熊の冬眠(冬ごもり)の仕組み

では熊の【冬眠の仕組み】をじっくり解説していきましょう。

冬眠する熊はクマ類のなかでもこちら☟
※クマ類は全部で8種類(ヒグマ・マレーグマ・ジャイアントパンダ・ツキノワグマ・ホッキョクグマ・メガネグマ・アメリカクロクマ・ナマケグマ)

  • ヒグマ・・・国内では北海道に生息
  • ツキノワグマ・・・国内では本州に生息
  • アメリカクロクマ・・・北米のメキシコ他で生息。くまのプーさんやテディベアのモデル
  • ホッキョクグマ(メスのみ)・・・北極圏に生息

「熊」冬眠の仕組み

熊の冬眠のメカニズムをどんどん確認していきましょう。

なぜ熊は冬眠するの?

『そもそもなんで冬眠する必要があるのでしょうか⁈』ここは肝となりますので繰り返しになりますが押さえておきましょう。

端的に言いますと、冬の間は食べ物がなくなるから。熊の食料は植物がメインです。つまり、冬には食料が枯渇してしまいます。食べ物がなければ生きていけませんよね?

そこで、冬を越すための冬眠が必要に。熊が冬を乗り越える為に環境に適応したメカニズムが生み出されたと言えるでしょう。

冬眠中はどういう状態!

ふ~ん、では冬眠中の熊はどういう状態なのか解説していきますね。

冬眠中ですが熊は何も食べたり飲んだりしません体温は低くても30℃前半ぐらいまで

限りなく体温が0℃に近いリスなどの小型動物と異なります。なぜ体温が30℃前半なのかこのあたりの仕組みは未解明の点ですが、体が大きいからではないかとの説が有力ですね。

個人的には体温が下がっても30℃前半というのは冬眠中であってもすぐに体を動かせるようなメカニズムであることと関係があるように個感じます。リスなど体温を5℃以下に下げる動物は冬眠するとすぐに起きるのは難しいわけ。何といっても仮死状態なので起きるまでに時間がかかります。

冬眠中の熊は省エネモードで心拍数や呼吸数が少なくなりエネルギー消費を抑えることに!

驚くべきメカニズム

実は熊の冬眠は独自のメカニズムあって興味深い点が2つあります。

  1. 冬眠中でも筋肉が衰えない
  2. 冬眠中でも骨が衰えない

冬眠の始まりから終わり~流れ一覧

では実際に【熊の冬眠】がどのように行われているのか時系列で流れを把握しておきましょう。

熊の冬眠の始まりから終わり~流れ一覧

~⓪9月頃から冬眠のために食べる量を増やす
冬眠前のクマはおそろしいほど食べっぷりが凄いんです。

~①冬眠場所の選定
冬眠する場所は地域によって異なりますが、木の根と地面の間や岩穴など

~②11月から12月に冬眠を始める
冬眠の準備が整えば冬眠場所で冬ごもりが始まります

~③メスは1月頃に出産
生まれた子供に授乳しつつ穴の中で過ごすことに!起きたり寝たりします

~④3~5月に冬眠から目覚める

春になりますと冬眠が終わります。冬眠が終わる時期は各自異なりますが長いと約7ヵ月(11月~5月)も冬眠しちゃう熊がいますよ。

冬眠明けは歩きながら冬眠しているとも言われるぐらい寝たり起きたりをしばらく繰り返すことに。

他の冬眠する動物も同じ?

他の冬眠する動物と違いも気になる点ではないでしょうか⁉

と、色々調べてみて思ったのが熊の冬眠は独自のメカニズムを持っているだなと!

他の動物と冬眠の違い

他の冬眠する動物も同じ?

熊とその他の冬眠の違いをざっとまとめた図です。

大きな違いはやはり体温でしょうね…..🤔

昆虫類や両生類もリス同様に体温が低くなります。

熊と同じ哺乳類でシマリスやハムスター、ジリスの小型動物も低体温ですが冬眠と覚醒を繰り返します。冬眠時には2~4℃、覚醒時には体温上昇して排泄行為を行います。

リスについては冬眠と睡眠が別との見解があります*。
*参照元:フリー百科事典 冬眠 より

最後に

モヤ助くん 困った顔

クマは冬眠中にめちゃくちゃ低体温になるかと思っていたんだけど….

予想外だったな~💦

熊の冬眠がここまで環境に適応した高度なものだとは思いませんでしたね。

新たな発見が得られた特集回となりました。にしましても、熊でも冬眠する熊としない熊がいるんですよね、次回はその辺りも見ていきたいと思います👌

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ダツモヤ

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