スーパーなどをはじめ、お酒を取り扱っている店舗では発泡酒、ビール、第三のビールといった種類があります。お酒好きな人でも味の違いは語れるかもしれませんが、どういった点が違うのかと説明できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、発泡酒とビール、第三のビールの違いや原料について解説していきたいと思います。
発泡酒とビール!第三のビールの違いは何?
簡単に言ってしまえば、発泡酒はビールの味に似せたアルコール飲料というわけですが、第三のビールとは何なのでしょうか。
発泡酒とビール、第三のビールにはどんな違いがあるのかが気になりますよね。
それでは、発泡酒とビール、第三のビールの違いなどを詳しくみていきましょう。
味
発泡酒とビール、第三のビールでは味が大きく異なるのが特徴です。
3つの中でビールが最も濃厚さがあり、苦味、コクを感じることができます。一方で、発泡酒はスッキリとした味わいになっています。
そして、第三のビールはあっさりとしていて、軽いのが特徴です。
味に関しては実際に飲み比べをしてみないとイメージがしにくいかもしれませんが、苦いのが苦手という人は、発泡酒や第三のビールの方が飲みやすいのかもしれないですね。
麦芽の含有量
発泡酒とビール、第三のビールでは、麦芽の含有量も違うとされています。
麦芽はビール特有の苦さや香りの元となっているもので、含有量が違うので発泡酒と第三のビールは苦さが抑えられています。
まず、発泡酒の麦芽の比率は50%未満となっていますが、ビールは50%異常です。そして、第三のビールの麦芽の比率は0%もしくは発泡酒とアルコールを加えた比率になっています。
このように発泡酒とビール、第三のビールでは麦芽の比率に大きな違いがあり、それによって苦さやコク、軽さなどに違いが出ています。
アルコール度数
発泡酒とビールのアルコール度数は20%未満だとされていますが、基本的に販売されているのは、5%前後のものが多いです。さらに、発泡酒はより飲みやすさを追求するために5%よりも低いアルコール度数になっている商品になっています。
そして、第三のビールはアルコール度数が10%と定義されていますが、発泡酒とビールのように、低いものが多いです。
そのため、アルコール度数から見ても、ビールよりも発泡酒と第三のビールの方が飲みやすいのかもしれません。
値段
似たような商品であるため、多くの人が発泡酒とビール、第三のビールの値段は同じくらいだと考えているのではないでしょうか。
しかし、発泡酒とビール、第三のビールでは値段が違っています。それぞれの値段が違っているのは酒税の影響があり、ビールが最も高く、次に発泡酒、そして1番低いのが第三のビールです。
ただ、酒税法の改定で、ビールと発泡酒の税率が54.25円に統一されたので、購入量などに変化が起きるのではないでしょうか。
見た目
味や値段だけではなく、発泡酒とビール、第三のビールでは見た目にも違いがあるとされています。
ビールは50%以上の麦芽が含まれているので、色が濃く、泡立ちなどの時間が長いです。一方で、発泡酒と第三のビールはビールよりも麦芽の比率が低いため、比較的薄い色をしており、泡立ちなどの時間も短いとされています。
ただ、麦芽の種類によっても色の濃さなどは変わってくるので、発泡酒とビール、第三のビールを簡単に見分けることはできません。
発泡酒とビール!第三のビールは原料も違う?
発泡酒とビール、第三のビールでは、味などが違うことが分かりました、実は原料も異なるということをご存知でしょうか。
それでは、発泡酒とビール、第三のビールの減量の違いについても詳しくみていきましょう。
発泡酒
発泡酒はビールの味に似せたものなので、減量には麦芽が使われています。定義上50%未満とされているので、完全には味を再現できません。
しかし、発泡酒はビールでは使うことが許されていないものを副原料として使うことができ、オリジナルの味や香りを作り出しています。発泡酒は副原料に特別な規定がないので、ハーフやスパイス、果物を使用することが可能です。
ビール
ビールは本来の味が損なわれないように、副原料などが細かく決められてしまっています。ビールの麦芽の比率は50%以上ですが、副原料が使用できる量は麦芽重量の5%以内です。さらに、ビールの副原料に使うことができるのは麦、米、とうもろこし、こうりゃん、ばれしょ、でん粉、果実もしくはコリアンダーとされています。
こういった厳しくなっていることがビール以外の発泡酒と第三のビールの違いではないでしょうか。
第三のビール
第三のビールは麦芽の比率が0%であることから、一切使われていないことが分かります。そのため、第三のビールの原材料はエンドウ豆や大豆、とうもろこし、スピリッツなどを使用し、少しでもビールに近い味わいになるように工夫が行なわれているようです。
生ビールとクラフトビールの違いも紹介
発泡酒、ビール、第三のビールは多くの店舗で取り扱われていますが、他にも生ビール、クラフトビールと呼ばれるものもあります。
では、生ビール、クラフトビールとはどのようなものなのでしょうか。
生ビール
生ビールは加熱殺菌処理を行なっていないビールのことを指し、現在国内で販売されているほとんどのものがそうです。以前は熱処理などがされていましたが、醸造技術の発展などで安全な生ビールを作れるようになりました。
生ビールはフレッシュな味わいが特徴のビールですが、熱処理されていないので、劣化しやすいのがデメリットになっています。
クラフトビール
クラフトビールは、小規模の醸造所で作られているものを指し、地ビールと呼ばれることがあります。クラフトビールは醸造所によって使われている原材料や製造方法が異なるので、スーパーなどで見かけるものとは味に大きな違いがあります。
ただ、近年はクラフトビールブームということで、ペールエールやIPA、スタウトといった種類を見かけることも増えたのではないでしょうか。
また、クラフトビールは地域性を出せるので、街の活性化にも役立っています。
まとめ
今回は発泡酒とビール、第三のビールの違いや原料について解説しました。
発泡酒、ビール、第三のビールの違いは味をはじめ、様々あり、原料も違っているのが特徴です。ビールと一口に言っても3種類もあり、苦みや香りを抑えたものが販売されているので、味が苦手という人にも飲みやすくなっているのではないでしょうか。
まずは、スッキリとした味わいなどの発泡酒と第三のビールにチャレンジしてみましょう。