✔『熊避けスプレーを使うことで助かった人はいないのか!』この疑問に対する答えがわかる
先日、山登りするための用品をネットで探していたときでありました。
関連商品に【熊撃退スプレー】なるものが表示されたんですよ~🤔
そういえば最近は特に熊が出没したことがない地域で熊が出没した話を聞くこともあるだけに他人事ではありません。
全国の熊の出没情報が気になる方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね~👍
山に入ると、熊に出会ってしまう可能性はあります。いざという時に「熊避けスプレーを持っておきたい。でも、熊避けスプレーで助かった人がいない⁈」との情報が検索ワードで表示されました…..はたして真相はどうなのでしょうか❓
「熊避けスプレーって本当に効果があるのでしょうか?」
今回は、【熊避けスプレーで助かった人がいない】をテーマに特集していきます👌
結論:熊避けスプレーで助かった人はいない⁉
う~ん、実際のところどうなんでしょうか?
気になる結論ですが、実は……
なんとなく期待していたのですが、ひとまず熊避けスプレーは効果があると考えられますね。
では【熊避けスプレーで助かったと言われている事例】にも触れておきたいと思いますよ~👍
熊避けスプレーで助かったとされる事例
熊と遭遇して危ない場面になったとき、ピンチを切り抜けるにはどのような行動をするのかが影響すると思われますが、『クマよけスプレー』を使って助かったとされる日本国内の事例を発見しましたよ。
2005年4月28日の事例
北海道上磯郡上磯町茂辺地の山林で山菜をしていた男性がヒグマに遭遇と警察へ通報!
驚いて声をあげると突進して1.5m圏内に近づいてきたので、「カウンターアソールト」という熊避けスプレーを使い追い払ったとのことです。
2005年なので随分前にはなりますが、現時点(2023/12/20)の国内の情報だと、熊避けスプレーでピンチをしのいだニュースや報道がほぼ拾えなかったためインパクトがありました🤔
スプレー以外にもフライパンや棒、音でしのいだ事例もありましたが、『熊避けスプレー』は一般的ではないのでしょうか?熊から襲ってくることがそこまで多くない印象を受けましたね。
それでは、果たして【熊避けスプレーって効果があるのか?】といったギモンに対して、次の章では客観的な根拠を基にお伝えしていきたいと思います。
クマ研究家米田氏の事例
熊撃退スプレーを用いた事例はあまり表面化しておりませんが、国内で熊避けスプレーを使って危機を乗り越えている方はいらっしゃいます。
クマについて知り尽くしているクマ研究家の米田一彦氏は過去に熊避けスプレーを使って複数回も熊を撃退しているようです。
参照元:【熊が人を襲うとき】著者 米田一彦氏 より
たくさんあると思います。 米田一彦著「山でクマに会う方法」では著者自身がクマに出合って、スプレーして逃げた体験談が乗ってますし、 大場満郎さんも北極点遠征中にホッキョクグマをスプレーで撃退してると思います。
引用元:YAHOO!知恵袋|hay********さんのご回答より
他にもいらっしゃるようですが、「助かったぞー、やった!熊避けスプレーはすごい」とはならないでしょうね。危険な経験をしているわけでありますから。
『熊避けスプレーで助かった人はいない』噂の出所は⁉
熊避けスプレーはどうなのか!ネットで検索をしますと候補で自動表示されるのがこちらのワード☟『熊避けスプレーで助かった人は いない』であります。
実はこのワード2000年前後から検索されている言葉となります。熊避けスプレーを検索しようとしていたのに、助かった人はいないと言われたら気になっちゃいますよね。
熊避けスプレーのネガティブキャンペーンなの?と思っちゃうほど。
この噂の出所はいかに……🤔
個人的な見解としてましては、一時的にもバクレベルで爆発的に検索された経緯があって多くの人が知りたい情報として検索サイトに認知されてしまったと推測します。
熊撃退スプレーはテレビで取り上げられたり地方自治体が熊対策として勧めていたにも関わらず、実際にスプレーを使って危機を脱した例があまりにも少なすぎて都市伝説レベルに!
ただ、熊と出くわすことは命に関わること!助かった例がいないスプレーは購入しにくいですし勧められない。そこで爆発的に検索されたワードになったのではないか!と予想します。
一旦、爆発的な検索数を誇ったワードは検索サイト内で殿堂入りして、関連キーワードで検索すれば表示されるようになるのではないかと感じております。
「熊避けスプレー」が本当に役立つ理由とは!
熊避けスプレーで助かった人がいると分かりましたが、いざ熊を前にしたら・・・❕なんてことを考えますと『熊よけスプレー』の効果にも注目して腹落ちしておきたいですよね。
スプレーを持っているだけで安心できそうな情報も置いておきますよ。
科学的な根拠
では、熊避けスプレーで熊を撃退できる理由を確認していきましょう。
成分
熊よけスプレーがクマを撃退理由はスプレーに含まれている「oleoresin capsicum (OC)」成分にあります。日本語カタカナでらしく表記すればオレオシン カプシキャム、簡単にいえば、トウガラシシ含油樹脂。
『熊避けスプレー』は、唐辛子スプレーと言われ唐辛子の辛味をもたらす成分が含まれています。
催涙スプレーの超強力版のイメージ。対人用の「催涙スプレー」含まれるよりも何倍も高濃度になっており油性のため洗い流すことが困難、熊の攻撃性を沈めて熊を追い払う効果があります。
海外製の熊避けスプレーは水性で水に溶ける性質ではなく油性です。目にかかると非常に危険!
熊避けスプレーを用いた研究結果より
1984年~1994年にかけて熊避けスプレーを使った実験が行われました。
それによりますと、至近距離の攻撃的なヒグマの顔にスプレーが使用されました。結果は、約90%以上のケースでヒグマの行動が停止されました。つまり、熊避けスプレーの効果は実証されております。
参照文献:Field use of capsicum spray as a bear deterrentより
熊避けスプレーを使う際の注意点
熊避けスプレーの効果があることは何となく理解してもらえたかと思います。
とはいえ助かった事例があまり多くないことからも使い方には注意しなければなりません。なぜなら…..
それを踏まえたうえで、スプレーを使う際に知っておきたい注意点はこちらです☟
~熊避けスプレーを使う際の注意点~
✔熊に対して静かにあとずさる
✔熊が近づいてから使う
✔顔に向けて発射する
✔一気に使い切らない
熊に対して静かに後ずさる
こちらは熊よけスプレーを使う前に意識したい動作であります。
20mぐらいの距離でも熊と遭遇するだけでテンパってしまうかもしれません。ですが、熊に対して背を向けないようにして、静かにあとずさりましょう。
なぜなら、熊は逃げるものを追いかける習性があります。大声や全速力で逃げないように、熊の動きを観察しながら静かにあとずさるのが基本的な姿勢となります。
熊が近づいてから使う
スプレーは製品によって効果がある噴射距離の目安が定められております。製品によりますが、5m圏内に近づいたら、スプレーを噴射するのがよいと考えられております。
熊は想像以上に早いです。全力で走ると時速40キロ前後のスピードになりますので、しっかり熊の動きを観察したいです。時速40キロは原動機付自転車(原付)が少し飛ばしたときの速度。
時速40キロの例がありました、何かの参考にしてください。
もちろん熊によってスピードも異なります。恐怖感や焦りで想像以上に大きく早く感じるかもしれません。
熊の顔に向けて噴射する
熊避けスプレーは熊の顔に向けて噴射しなければなりません。
そこで意識したいのが熊がどのように向かってくるのか?
熊は四つん這いで走ってくると想定されますので、意外と顔は低い位置にあるはずでしょう。
必ずスプレーの噴射距離は把握しておいてください。10m程飛距離があれば、5m程の距離まで近づいてきたら一度プッシュと押して試すのがよいです。草が多いと跳ね返ってくることがありますので、大きな木があればそれを縦にして態勢を整える戦法も1つの方法と考えられます。
こういうイメージです。
一気に使い切らない
スプレーは7~8秒程度噴射し続けるとなくなってしまいます。
軽く試し押しを行ってから熊めがけてを噴射したいんですよね🤔
といいますのも、大半の方は『熊避けスプレー』を噴射したことがないと思いますし、何よりも、風の向きや強さで思うように噴射できないんですよね。
殺虫剤などを外で使ったことがある方なら分かると思いますが、なぜか自分の顔にかかってしまい、むせ返ったりしたことがありませんか?
実際に使用した例をニュースで取り上げておりました。
熊避けスプレーが自分にかかってしまったらマジでシャレにならないです。熊に襲われそうなときにやってはいけないことの1つに、死んだふりをすることがありますが、自分にかかってしまい倒れないようにしましょう。
熊避けスプレーの使い方についてはこちらの動画も参考にしてみてください。
英語でありますが、ビジュアルでもイメージすることができるでしょう。
熊避けスプレー関連で知っておきたいこと
2023年度は今まで出没情報がなかった地域での目撃情報や襲撃された事例が多発しております。ですので、すべての人が他人ごとではなくなってきております。
そこで、改めて『クマ避けスプレー』についてできれば知っておきたいことをお伝えしたいと思います。今回のテーマは熊避けスプレーで助かった事例があるかどうかでありましたが、なぜ事例が少ないのか個人的に思うことがありました🤔
助かったという事例が多くない⁉
少々目を背けたくなる事実でありますが、過去の事例や2023年の事例を調査した限り熊撃退スプレーで撃退事例に触れる機会が少ないのが実情であります。
ただし、スプレーを使うということは危険な場面に遭遇しているわけで、たとえその方はスプレーで助かったとしてもなんらかの怪我をしている場合や他の人が被害にあっていることが考えられます。
つまり、そもそも助かったという事例は表面化しづらい話となります。
しかし、熊撃退スプレーの効果は立証されております、それらを踏まると熊の顔にうまくスプレーを発射できなくて熊に対して効果的に使用できていないケースが多いと考えられます。
スプレーはしっかり選ぼう!
熊よけスプレーは、本州に生息する【ツキノワグマ用】と北海道に生息する【ヒグマ用】の2種類ありますが一般的にはヒグマ用の強力なスプレーのことを表すことが多いです。
これは、ヒグマとツキノワグマでは大きさが異なるから。実は全世界で熊は8種類でありますが、北海道に生息するヒグマは熊のなかでも大型の部類になります。ですので、ヒグマ用のクマ避けスプレーは効果より強力で危険なものとなります。
スプレーについては飛距離や噴射継続時間が記載されております。
事前に確認してできれば飛距離が多いスプレーの購入がよいでしょう。
また、効果がわからない類似品が出回っているようですので気をつけたい方がよいです。さらに、使用期限があります、商品によりますが平均して約3~4年前のものは効果があるのかわからなくなりますので要注意であります。
スプレーの保管は注意!
対人用の催涙スプレーと異なり人の安全性は考慮させていません。
誤って噴射してゴメンなさいで済まない危険性があります。少量でもかかれば激痛が考えらえます。
2023年12月2日に新幹線内で誤噴射があったようですが、言葉ができないほど大変だったようです。
他の熊よけグッズも準備しよう
熊よけはスプレーだけではありません。
鈴、ホイッスル、小さい鎌などは専門家が意外と所有することが多い必需品となります。
私の場合は、プラスしてゴーグルを所有するように心がけております。視界が狭くならなくて曇らないような仕様のものをそれぞれ持ち歩くようにしてます。
最後に
熊避けスプレーはとても危険物です。持ち歩く際には厳重に管理しなければなりませんね….😣
本当に気をつけたいです。
熊は嗅覚が鋭いです。食べ物に対する執着が強くて、人間が持ち込んだ食べ残しを追いかけて住宅街に近づいてくるなんてことも・・・⁉
匂いで近づくこともありますので、生ゴミは外に捨てないようにしたいですね。キャンプ場でごみを放置していたジャンクフードの味を覚えて出没するようになったら嫌ですしね💦
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